今朝の東京新聞1面にびっくりだよ。
港区南青山の国有地に児童相談所を作ろうとしたら、
「おしゃれな街に不似合いだ」とか
「世界的に有名なファッションの情報発信地に児相は
違和感がある」とか
周辺住民から猛反発が出ているんだって。
南青山ってところは、国内外の高級ブランドとか
高級外車のショールームとか、有名デザイン事務所
なんかが軒を連ねている場所なんだけど。
児童相談所に、虐待を受けた子供や、DV被害者、
非行少年を緊急的に保護する機能があるとわかって
忌み嫌う声が噴出したそうだ。
「なんで青山の一等地でそんな施設を?」とか
「高級商業地の地価が下がる」とか
「田町とか広いところがほかにもあるだろう」とか
「ネギ一本買うにも高級スーパー紀伊国屋に行くような街。
DVなどで保護される生活困窮者が生活するのにふさわしい
場所なのか」とか。
・・・シェルターに保護されるような目に遭っている人が、
なんで町を歩いて高級スーパーでネギを買うなんて自由が
あると思うんだろ。
ただ単に、
『私たち金持ちのためのブランドの街で、虐待なんて受ける
ような貧乏人にうろうろされたら価値が下がって困る!』
という高慢な差別を丸出ししているようにしか見えない…。
そういう冷淡でプラスチックみたいな近代社会の隙間に、
孤独と虐待が存在していて、見過ごされた末の悲劇が起きて
いるのだということぐらいは、昨今のニュースを見て感じる
ことだと思ってた。
都会の真ん中にこそ、あるべき施設なんじゃないのかなあ。
空き地になってる国有地なんでしょ? いいじゃん。
なにが「おしゃれ」で「情報発信地」なのかと思っちゃうよ。